プリキュアが15周年だそう。
今のプリキュアのアニメに初代のプリキュアが登場したらしいし、今年の映画にも出るみたい。調べたら、期間限定でアニメ無料公開してるのね。見ながら書いてる。
私は、プリキュア初代の世代だった。だから、初代プリキュアのなぎさやほのかを街角のポスターで見かけるたびにちょっと嬉しい。
当時は保育園児だったけど、変身の道具であるカードコミューンはもちろん、塗り絵からボードゲームまではまってたなあ。
強い女の子にぼんやりとした憧れがある。
精神的強さも、肉体的強さも、全てが眩しい。
高校の時は、涙を見せず、弱音を吐かず、みんなを守れる人になりたかった。
担任にそれは誰のための強さかと諭されて、これは逆に弱いのかもと気づいたけど、非現実的な理想とわかっても、そこまで強くなれたらなと思うときもある。
今は特に劇団の新人に指導する際に思う。
新人を見て思う。自分は去年、どのくらいできていたっけ。
新人を応援しながら思う。自分は今、これができるだろうか。
自分ができてないことを人に教えるなんておこがましい。できるようになってから言いたい。だから、もっと変わらなくちゃ。
強くなりたい、と思うとき、いつのまにか強さのイメージとしてプリキュアの戦闘シーンを思い描くようになっていた。敵であるザケンナーを蹴りやパンチで倒していく。当時は女の子が肉弾戦をすることが嬉しかった。
小さい頃の憧れは人にどのくらいの影響を与えるんだろうね。
触れていたときはわからなくても、何年も後から気づくんだなあ、影響って。
白衣に対する憧れも、科学部でもあるほのかの姿からかもしれない。ザ・文武両道でかっこよすぎるよ。友達みんなほのかが好きだった。
だからか。去年の夏、いつも優しい先輩が見事な腕立てを披露したときに無性に憧れたのは。他にも、先輩がかっこいい瞬間はいくらでもあった。美しき上腕二頭筋と三角筋、割れた腹筋、よく通る声、キレのある動き、即興の面白さ……
先輩が自主的に筋トレやストレッチをするのを見かけるたび、我が身を振り返る。役者として、今のところ二つ現場が待っているのに、自分はついてけるかな。
いや、頑張ろ。いつか私もかっこいい姿を後輩に見せれるようになるんだ。
強くなりたい。もっともっと。
去年の夏も思っていたけど、私はまだまだ強くなりたい。
身体的にも、精神的にも、強さを手に入れたいよ。
とりあえず、プロテイン飲んどいた。
平和を脅かす敵がいつ来ても大丈夫なように、少なくとも筋肉は鍛えておこう。